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昭和36年(1961)6月24日~28日 梅雨前線

南岸沖の梅雨前線が、南方海上から北上した2個の熱帯低気圧の影響も加わって、次第に活動が強まった。兵庫県では25日早朝から27日朝にかけて3回にわたる集中豪雨があり、神戸市を中心に県南部に大きな被害をもたらした。神戸市内では26日未明から所々で崖崩れを誘発し、多数の犠牲者を出した。
一方、短時間による急激な増水により、小河川、支流、および溜め池等が決壊、溢水したが、なかでも伊丹市内では、26日6時30分頃に天王子川、27日11時30分頃には天神川と両河川の堤防決壊により、同地域一帯の500戸が床上・床下浸水した。神戸市では27日頃、宇治川の溢水で生田区(現在は中央区)元町付近一帯が水浸しとなった。また加古川水系曇川・別府川の溢水により加古川市内および南部一帯が浸水した。この他に、国鉄、私鉄の交通機関が土砂崩れ・浸水などの被害を受けた。

(小野市粟生町付近)(小野市粟生町付近) 国鉄嶋踏切(市道補42号線)(小野市粟生町付近)国鉄嶋踏切(市道補42号線)
(小野市粟生町付近)
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