台風は日本の南方洋上を北西に進み、25日に沖縄本島と宮古島の間を通って東シナ海に入って北上した。27日に進路を東寄りに変えて、28日10時頃に長崎市付近へ上陸した。上陸後は九州を横断して高知県宿毛市付近に再上陸し、15時に温帯低気圧となって南岸を東に進んだ。また、24日頃から西日本に停滞した秋雨前線が台風の接近とともに活動を活発化し、雨もようの日が続いた。
特に28日、県内では早朝から強雨が断続し、24日からの総雨量は名塩の346mmを最高に、200mmを超えた所が多くなった。雨は低気圧が潮岬付近を通過してようやく止んだが、神戸市付近ではこの頃から北風が強くなり、瞬間風速は30m/sに達した。